小児鍼(しょうにしん)とは?
お子さんの鍼は、大人の鍼とは違い、からだの中に刺入しません。小児用の鍼を使って、皮膚をさすったり、接触させたりして、軽い刺激を与え、からだのバランスを整えます。
とても気持ちがよいものなので、痛くも怖くもありません。疳の虫や夜泣きなどに効果があります。
小児鍼はなぜ効くのでしょうか?
それは、鍼による皮膚刺激が自律神経を通って脊髄や脳へと伝わっていき、内臓の働きを活性化させ、抵抗力のある身体づくりを促進させるからです。
また、鍼灸は薬のような副作用がありませんので、お子さんに安心して治療を受けていただけます。
対象年齢
当院では、生後3か月~小学校高学年までのお子さんを目安としています。
適応症
小児鍼は、主にこんな症状に効果があります。
- 疳の虫、夜泣き・寝つきが悪い、おねしょ、食欲がない、下痢・便秘、体調がすぐれない
- アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、小児喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症など)
- 風邪症状(風邪をひきやすい、熱がさがらない、鼻水、咳)
疳(かん)の虫とは?
疳の虫とは、かんが強いとも表現され、小児が異常に興奮しやすくなっている状態をいいます。
眉間に青筋が現れる、顔色が青白い、表情がこわばっているなど、顔に症状が表れることが多いのが特徴です。その他、人に噛みつく、キーキー叫ぶ、髪の毛が逆立つ、食欲がないなどの症状があります。夜泣きや、寝つきが悪いのも、疳の虫のひとつの症状とも考えられます。
夜泣きとは?
夜泣きとは、眠っていた赤ちゃんが理由もなく突然泣き出すことをいいます。
おむつが濡れていたり、お腹がすいているなど、はっきりとした理由のある場合は夜泣きとはいいません。むずがる程度ものから、火がついたように泣く程度のものまでさまざまです。一般的には生後2~3ヶ月ころから始まります。
受診料
- 小学校に上がるまで・・・一回500円
- 小学1~4年生・・・一回1,000円
- 小学5,6年生・・・一回2,000円
※初回のみ、初診料1,000円がかかります。
治療時間・回数
治療時間は年齢や体格によって違いますが、幼児は5~10分、小学生は10~30分ほどで終了します。
幼児は特に軽い刺激ですので、3~10回連続(毎日がベスト)通院してください。お子さんの症状の程度によって、日にちは変わってきます。
治療は、1ヶ月に一回、定期的に行うのが望ましいです。